レーシック21

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術式　レーシック

レーシックがブレイクするきっかけとなった術式です。レーシックが誕生して１０年程度経過していますが、その安全性、成功率は、今でも健在です。他の術式に比べても症例数が多く、安心して受けられる術式です。

フラップを作成するレーシック

レーシックは、高精度の医療用エキシマレーザーを角膜に照射し、屈折を矯正することで視力を回復させる眼科手術です。
レーシックは、フラップ（フタ）を作成することで角膜の表層部分（角膜上皮、ボーマン膜と角膜実質層の一部）を再利用します。これにり、安全性と手術後の回復力が格段に高まったほか、両眼を同時に手術することも可能になりました。
レーシックは、角膜表面角膜上皮とボーマン膜を傷めないので、従来のレーザー手術（ＰＲＫ）に比べて術中・術後の痛みをほとんど伴いません。
手術時間は両眼で１５分程度です。視力は早ければ術後その日のうちに、たいていは翌日から回復し、入院の必要もありません。
安全でしかも早く視力を回復するのが特徴です。

マイクロケラトームでフラップ作成

レーシックは、マイクロケラトーム（フラップを作成するための眼科用のカンナ）を使用し、眼球が動かないようにしっかりと吸引圧をかけてフラップ（ふた）を作成します。１６０ミクロン（０．１６ミリメートル）という薄いこのフラップは一部分を角膜につなげたままにしておきます。
なお、マイクロケラトームでは-10D(ディオプター)までしか治療できないため、最強度近視の治療はできません。

エキシマレーザーで屈折力を変化

次にエキシマレーザーでフラップの内側の角膜実質層と呼ばれる組織を削ることにより屈折力を変えます。
エキシマレーザーは、コンピュータープログラムによりレーザーを精密に制御するため、精度よく角膜を削ることができます。
エキシマレーザーはコンピューターで制御され、眼が動いた場合の誤射を防止するための追尾システムや自動停止システムなどいくつかの安全装置が内臓されています。

フラップを戻して終了

最後に、初めに作成したフラップを角膜の上にかぶせて終了です。フラップが自然に固着するのを待ち、術後３０分程度で帰宅が可能となります。

レーシックの手術の流れ

①　眼内を洗浄・消毒したあと、点眼麻酔を行います。
②　開眼器でまぶたを開いて固定し、マイクロケラトームを使ってフラップ（ふた）を作成します。
③　フラップを開き、解析したデータをもとにエキシマレーザーを照射し、角膜の曲面を削って屈折力を変えます。照射時間はどの程度角膜実質を削るかによって違いますが数十秒程度です。
④　照射後、洗浄・消毒し、フラップを元の位置に戻し、フラップが自然に接着するのを待ち、終了です。